百獣の王の檻を壊した

守りたくて、救われたい

この世界、君となら

 

「不安・葛藤・孤独に襲われても、あたためるから、寄り添うから、愛を注ぐから。」

松倉海斗なのか、Travis Japanなのか。その境目が分からないほど、松倉くんがTravis Japanで、Travis Japanの中に松倉くんがいた。

 

という話はまた後日するとして、セトリも1曲ごとの演出もソロも全てが最高すぎてときめきわんだふぉーすぎてツイッターで話すには長くなりすぎてしまうので、全員のソロ曲の感想だけ書きにきました。

 

以下、箇条書き。


◆君の瞳に見えた丸くて青い星

私が見たことあるうみのソロはいつもほんまにソロかこれと思うほどメンバー全員で歌っていたし、自分の立ち位置を考えて皆んなで盛り上がれる楽しい曲を選んでいた。いつだって需給バランスを考慮して絶対に自分を真ん中に置くことをしなかった。それでも心の何処かでは、先輩のソロで一色に染まる景色を見ていいなぁと思っていたなんて。
緑に染まった景色が、私には草原みたいに広く何処までも続くように思えたし、瞳の色にまでこだわって作った自分の世界で自由に歌い踊る姿が、私には天使に見えたよ。


◆Toxxxic

ピンクに染まった会場に爆音で流れるワチュガナドゥフォミに初日はさすがに笑ってしまった、ごめん。ついにしめちゃんが好きすぎてゲスト出演でもしに来たのかと思った。
誰に可愛がられてもカラッとした態度でみんなのお姫様なしめちゃんが、まるで生き写しのように誰かに染まる姿は何だか見てはいけないものを見た気がして気恥ずかしかったけれど、しめちゃんの中性的な危うい美しさと計算され尽くした“あざとい”を貫く生真面目さを打ち出すのに、予想外に最適な曲だった。

誰に何を言われようと自分らしさを貫いてきた人の曲を、恥ずかしげも無く忠実に再現しながら自分の魅力と求められる以上のことをこれでもかと詰め込むことができるしめちゃんは、やっぱり真面目で貪欲で強くて優しい人だと思う。


◆Hey Yeah!

ソロはゴリゴリに踊るだろうと安易に想像していたので、まさか相棒を紹介する時間に使ってくれるなんて思わなかった。あんたもそういうことするんだねって、なんだか照れ臭かったけど、6人も居るなんて知らなかったから教えてくれてありがとう。
あれから3年。相棒達に付けてもらった6色の手形を背負った彼の背中は全然重たそうに見えなくて、そのまま羽根になってスキップしながら飛んでいきそうに思えた。3年の月日は、確かに君に必要だった。
声が枯れたら相棒と一緒に歌えばいい。そんな簡単なことに気付けるようになるまで、長かったね。


◆僕だけのプリンセス

本家はアニメの世界から飛び出してきたような王子様だったけれど、如恵留くんは将来国を背負うことになる若きプリンス。きっと愛に溢れた平和な国になるのだろう。両サイドには皇太子の即位パレードに華を添える、愛と平和の象徴のようなベルボーイ達。松松の使い方もトキメキ衣装の使い方も大正解だった。
ソロだというのにメンバー全員に囲まれて幸せそうに笑う姿を見て、去年の横アリのサポーターズでも同じ景色を見たなぁと思い出したりした。自分のやりたいことは独りで出来てしまうのに、1人で出来ることを7人でやりたくなった如恵留くん。かわいいメンバーに囲まれて良かったね。


◆Anniversary

海の家ではしゃぎ過ぎて疲れたなぁと目を瞑ったら知らぬ間に深い眠りに落ちたような、青い海の中にいるような、幻想的な世界。まるで夢のようなハリウッドの夜まであと少し、まだこのままぷかぷかと浮いていたい気持ち。
初めてのソロだからファンの皆んなとの記念日になるようにと当時16歳だったげんげんが1人で歌った曲だと聞いたことがあったので、後ろでピアノを奏で舞い踊るメンバーを手に入れた20歳のげんげんは、今日という日をどんな記念日にしたいと思ってくれたのだろうと、嬉しく思った。そしてまたいつか次のAnniversaryを歌う時、みんなで今日のことを思い出せたらいいね。これからどんな大人になっていくのだろうと、かわいい末っ子の成長する姿を思い描いて微笑ましくなった。


◆ミステリーヴァージン

めちゃめちゃ個人的な話なんだけど、いつかのクリエのソロで山Pの「ごめんね」を披露した時、去年Moon Lightをやったのだから今年はミスヴァで間違いないと勝手に思っていた私は何がごめんねやねんとキレた(キレるな)次いつソロが出来るか、来年もトラジャでクリエが出来るかも分からないのに、何でやれる時にやらへんねんと。単純に焦っていたと思う。
3年後、ちゃんとソロをやれる日は来た。得意の照明を使った演出が映える、あの時よりも大きな会場。地道に真面目に得意分野を追求してきたしずの頑張りが、満を持して形になったようで。このタイミングで間違いなかったと、黄色に染まった景色を見て、なんだか勝手に報われた気持ちになって泣いた。


◆pure

いつもより更に丁寧に書かれた松倉フォント、いつもより更に歌い込まれた強い歌声。自分の言葉が音符に乗って誰かに伝わる今この瞬間を想像しながら、何度も書き直して何度も練習したのだろう。
街を聴いた時からずっと思っていたこと、これだけは知っていて欲しいと思っていたこと。そのまま流れてきたから驚いて泣いてしまった。
マイクを口元に持ってくる仕草。弦に添えられた綺麗な指と落ちる目線。伏せた目にかかる前髪。組んだり下ろしたり落ち着きのない脚。アウトロで一度だけ客席に向けられる大きな瞳。どれも美しく、澄みきった時間だった。
めちゃめちゃ死ぬほどアーティスト気取りの「ありがとうざいやしゅたっ」はさすがに毎回面白かったけど。
ステージにたった1人、派手な演出もない、カラフルな衣装もない、聴こえるのはギターの音と歌声だけ。それでも、オレンジの光に包まれた貴方は。貴方は、孤独ではない。とっくに知っていたなら、よかったよ。

 

◆Shelter

Travis JapanとShelterはどうしたって切り離せないし、いつだって色々なものが付き纏う。だからこそ、固定概念など蹴り飛ばして「踊らない」という選択ができるのは松倉くんしかいない。どんな遠い場所でも帰ってくるからと、歌えるのはのえしめしかいない。今まで色んなShelterを見てきたけれど、これは絶対に今の7人にしかできないShelterだと思った。

 

 

全員で足並み揃えて踊ることだけが正義じゃない。個性を打ち出すことでひとつになれることもある。

周りのことは気にせず自分の世界を作っていいし、憧れの中に自分の魅力をこれでもかと詰め込んでいい。1人で出来ないことは誰かと一緒にやればいいし、1人で出来ることでもみんなを誘ってやってもいい。成長した自分をもう一度見せるのも、成長した姿でいつかと願っていたものを見せるのもいい。そして何より、自分が自分らしくいられる道を、流されずに歩いて行けばいい。

 

この7人なら、戦える。

そう思わずにはいられない夏でした。