百獣の王の檻を壊した

守りたくて、救われたい

東京ドームでなんか始まったっけ?

 


最初に言っておくが、3ユニで一緒に頑張ってきたのだからTravis Japanもデビューさせろと駄々をこねているのではない。
SixTONESSnowManがデビューするべきではないと批判しているのでもない。

「ジャニーズJr.祭り」と謳い全ジャニーズJr.のファンを集め、事実上の「スノストご褒美コンサート」を行ったことへの憤りを綴るだけである。

こんな言い方はしたくないが、所詮「先頭にしか立ったことない人の考えること」だ。
脚光を浴びる側がどうしたら気持ち良くなるかしか考えられていない、と思われても仕方がないやり方をしたと思う。

その後ろで悔しさを露わにするJr.達を見せ物とすること、複雑な心境にあるメンバー同士の表面的な交流を見せること、それぞれのファンにとっても混乱を招く事態となること、その全てが「伝説」の演出のひとつとして大成功だとでも思っているのだろうか。

ジャニーズJr.は流動的なものだからグループの変動など当たり前だとはよく言われたものだが、総合的観点から好転して見えたとしても、それによって犠牲になる誰かの気持ちは少なからずある。目の前で大事なメンバーを取られた経験はやるせなく行き場のない悲しみとなって宙を彷徨うことになる。

何より本来なら祝福されるべき人達に、多方面からの怒りの矛先が向けられるべきではない。彼らにとって一生モノのデビュー発表である。彼らと彼らのファンだけで喜びを噛み締められる特別な空間が用意された方が余程気持ちの良い演出だったのではないか。

CDデビューが長年頑張った末に待っているご褒美なのであれば、今事務所にいる人、見切りを付けて別の道に進んだ人、全員報われるべきだ。
努力せずにステージに立っているJr.などいない。みんな最初は普通の男の子で、ステージ上でエンターテイメントの素晴らしさを知り、夢を見て、先輩の大きな背中を目指して駆け上がっていく。

そんな彼らの報われる道が「グループに所属すること」「CDデビューすること」しかない現状が、従来のジャニーズJr.の課題の1つだったのではないか。

デビューしたら成功、デビュー出来なければ売れ残り。デビューから漏れること=退所までの余命宣告。辞めジュ=負け組。

この固定概念が変わるかもしれないと勝手に期待した私が間違っていた。
所詮「成功」しか知らない人の始めたことに、私は何も期待できない。